スタッフ・ベンダ・ビリリというのは、
コンゴの首都キンシャサに住む、路上音楽集団です。
グループ名は、現地の言葉で「外見をはぎとれ!(精神を見よ)」 という意味だそうです。
メンバー8人のうちの5人は、ポリオの後遺症から足が不自由で、
自転車を手こぎに改造したような車いすに乗っていたり、杖を頼りに歩いていたります。
身近な経験から出てきた素直な言葉による歌詞と、
無条件で身体に働きかけてくるような音楽がとても素敵で、
すっかりファンになってしまいました。
語っている言葉がそのまますっと歌になっていくような、
それでいて見事に美しい、
あの音楽性は何なのでしょう。
素晴らしいリズム感や音感は、天性のものなのでしょうか。
それともやはり、練習のたまものなのでしょうか。
とても厳しい生活の中、
(手作りなど、工夫して楽器を手に入れて!)
自分たちでバンドを組み、
近所の無料動物園に集まって練習をしていた、ということそのものが、
ものすごいことだと思います。
彼らがとても前向きで明るいのは、
音楽に関わることが自分のアイデンティティとなって、
生きる支え、命の糧になっているからでしょうか。
セコメントをする