ベンダ ビリリ! 〜もう一つのキンシャサの奇跡
2010-09-24


たまたまやってきたフランス人の映像作家に見出され、

レコードデビューの話が持ち上がったのですが、

彼らの生活状況の過酷さから、レコーディングには4年もかかったそうです。

昨年、とうとうメジャーデビューを果たして成功し、

フランスをはじめ、ヨーロッパツアーを行ったところまでが映画になっていました。

映画の作りは「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」に似ていて、

最下層から一躍、世界の檜舞台へ、という流れも同じなのですが、

少し荒削りで、その分、生なリアル感が出ています。

 

 

14歳でメンバーに加わった少年(今はもう、青年になっていますが)は、

7歳の時に、空き缶と木切れにギターの弦を1本張って自分で楽器を創ったそうで、

ずっとそれを演奏しています。

非常に素朴な作りの楽器で、あんなに豊かないい音が出せるということ、

それを自分で創って奏でている、創造性や音楽性に驚いたのはもちろんですが、

なによりも、彼の澄んだ瞳が忘れられません。

 

突然の成功で、若くして環境の激変を経験した彼が、

これからも、自分を見失わずに、

澄んだ瞳のままずっと生きて行ってくれることを願っています。

あんなに過酷な状況のなかでも、自分をしっかり持ってここまできた彼ですから、

きっと、大丈夫でしょう。

 

スタッフ・ベンダ・ビリリは、これから日本全国を回ります。

ヨーロッパツアーで磨きのかかった彼らの演奏は、

映画やCDのときよりもさらにパワーアップしているそうです。

ぜひ、生で触れたいと思っています。

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