母の今年 その2―夏風邪と認知症A
2019-12-29


「あら、車が行ってしまったわ!」と慌てて、

妙なことをいろいろ言うのでよく聞くと、私をデイサービスの職員だと思っていたのでした。

送迎の車に置いてきぼりにされたと、心配してくれていたようです。

そうではないと説明して、ほっとしたのもつかの間。

夜、お風呂へ入り、部屋へ戻って寝る準備をしていると、

「どうして昼間からお風呂へ入るの? 私はそんなに汚れていたの?」と訊くので、

「もう夜よ。寝る前にはいつもお風呂に入るでしょう」

というと、

「もう寝る時間?それじゃあ私、家に帰らなくちゃ」

というのです。

「ここは家だけど?」というと、


続きを読む
戻る
[Azのひとりごと]
[忘れていく母との暮らし]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット