このところ、アーシュラ・K・ル・グウィンの“ハイニッシュ・ユニヴァース”シリーズを読んでいます。
初めてル・グウィンを知ったのは「ゲド戦記」で、つい最近まで、彼女がSF界の女王とまで呼ばれていたことを知りませんでした。
「ゲド戦記」の深さに感動し、ずっとそれだけを読み返して満足していたのですが、自分を取り巻く社会の状況が激変した頃から、彼女の考えをもっと多角的に知りたいと思うようになりました。「ギフト」「ヴォイス」「パワー」の3部作や「ラウィーニア」も読んだのですが、もっと読みたい!もっと何かあるはず!と思っていたところ、なんと、私が知らなかっただけで、素晴らしいSFの作品群が豊かにあったのでした。
最初に「闇の左手」をみつけ、“ハイニッシュ・ユニヴァース”シリーズについて知った時は、まさに金鉱を掘り当てた気分でした。
「所有せざる人々」「言の葉の樹」と読みすすんで、その思いはますます強まりました。
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